Merengue Panic



Advent Calendar 2022 2日目の記事

ポリリズムことば(2)

メレンゲやサルサのリズムはアフロ由来のポリリズムがベース。 複数の人がそれぞれ違うリズムを演奏することで全体のグルーヴが仕上がります。 そんなポリリズムを練習するための歌い言葉を考えてみる5回シリーズの2話目!

3拍4連を歌ってみる

最初から両方を同時に感じるのは難しいのでまずはひとつずつやってみましょう。 以下の練習用ループトラックに合わせて 「タカタカ・タカタカ・タカタカ」と歌ってみてください。

上の音源の場合、4拍3連と3拍4連が両方鳴っていますので4拍の方に引っ張られないよう、 3拍子を掴まえてみてください。 ただ歌えればよいのではなく、全身で3拍子を感じることが大切です。

ちなみに、もしお手許に何かルンバ・コルンビア(キューバの伝統音楽) の音源がある人は上の音源の代わりにそれを聞きながら練習しても楽しいと思います。 たとえば Yoruba Andabo の Columbia は分かりやすい典型的なコルンビアなので練習には最適です。

Duck Duck Go で Yoruba Andabo の Columbia を検索(外部リンク)

4拍3連を歌ってみる

さて、次に同じ音源に合わせて4拍3連、 つまり「タカタ・タカタ・タカタ・タカタ」と歌ってみましょう。 さっきとは逆に3拍子に引っ張られず、しっかり4拍子をキープして、 グルーヴに乗ってみてください。

3拍子でとるときとは拍の長さが変わりますが、 パルス自体の長さが変わらないことを感じてみてください。 「タ」や「カ」の長さはどちらで歌ってもずっと一定です。

両方を叩いてみる

このような練習をしばらくしていると、 音源を掛けながら3拍子と4拍子を自由にスイッチできるようになると思います。 3拍子のノリと4拍子のノリの違いをそれぞれ味わいながら、 瞬時に感じ方を入れ替える練習はそれ自体とても楽しいものです。

ただし、ポリリズムのコンセプトは全身全霊で3拍子を感じたり、 4拍子を感じたりすることではありません。 身体のなかに2種類のリズムのフィールが共生する感覚を養うことです。

1--2--3--4-- a---b---c---

そこで次に手のリズムで右手を1234と、左手をabcと叩いてみましょう。 最初から音源に合わせて叩くのが難しい人は まずは自分のタイミングで練習してみるといいと思います。

どちらの手も等間隔で叩いているのですがその周期が1/3小節と1/4小節で違います。 on1 のタイミングは両手同時に叩くことに注意してみてください。

慣れてきたら今度は左右の手を入れ替えてやってみるのも楽しいです。

手と口で両方を感じてみる

今度は片手でabcの3拍子を叩きながら口で 「タカタ・タカタ・タカタ・タカタ」と歌ってみましょう。

それから片手で1234の4拍子を叩きながら口で 「タカタカ・タカタカ・タカタカ」とやってみます。

どちらかがどちらかにつられるときはゆっくり練習してみるとだんだん出来るようになります。 少し慣れてくるととても気持ちよくなってきますよ。

明日に続きます!

posted at: 2022-12-02 (Fri) 12:00 +0900