メレンゲ入門
初心者向けの包括的な概説は、 メレンゲ入門 が最適。 全12回でおおまかに「メレンゲ」というアイデアを解説している。 これだけでもメレンゲを音楽・ダンス・食べ物・歴史・文化などの観点から 概括できるように構成されている。
ダンス初心者向けの読み物としても書かれており、 ダンスの練習やフロアデビューにも役立つ情報も含まれている。
サルサの類語としてのメレンゲ
音楽としてのメレンゲとサルサの関係は複雑ながら、 サルサという概念を「アフロ=カリビアン音楽の混ざったモノ」と考えるなら、 メレンゲはサルサのエッセンスのひとつであり、 サルサはメレンゲのクロスオーヴァということもできる。
従って本サイトでは文脈によってメレンゲとサルサがほとんど同義的に使われることもあり、 ほとんど「アフロ=カリビアン音楽あるいはダンス」と同じ意味となる。
対サルサとしてのメレンゲ
一方でメレンゲとサルサの違いを強調する文脈もある。
音楽としてはタンボーラとグィラのサウンドを特徴とするメレンゲは ソン・モントゥーノをベースとするサルサとは、 楽器構成においてもテンポにおいてもモティーフにおいても 全く異った音楽ジャンルということもできる。 とはいえ、どちらもクロスオーヴァや変化が多いため、 その区別は曖昧になってフィールの問題になるケースも多い。
ダンスとしては決まったスタイルがいくつか存在するサルサに対して、 メレンゲはその基礎となるミラリングとコネクションの原理があるのみの、 素朴でヴァナキュラなダンスといえる。 他方、サルサには Quick-Quick-Slow のようなテクニカルな足型と それぞれのスタイルでストックされた特徴的なパタンが数多く存在する。 このため、左右を2拍子で踏むだけの単純なメレンゲに対して より高度に洗練されたパートナダンスになっているともいえる。